うぐいすハーモニカ

日記というより備忘録。何を書いても結局ミッチーこと及川光博氏の話をしてしまう系ベイベー。らぶ。

引っ越し大名について。

試写会にて一足お先に作品を楽しんだその日からずっと、殿ミッチーが良すぎて語彙が消失している次第です。というか他のキャラも全員良かった。世界ごと大好き。あらデジャヴ。そうだ、七つの会議の時もそうでした。試写会が終わった瞬間から取り憑かれたように「円盤早よ」を繰り返す毎日。そして待ちに待った七会ぶるれいが昨日届いたんだった!嬉しい!

話が逸れました。いやもうほんと、何から語って良いか分からないぐらい。とにかく殿が良い。とても。

とはいえ、いつまでも「殿が良い」一本槍では何も伝えられないので、この溢れんばかりの殿への萌えを、少しずつ言語化していきたいと思います。故に、これ以降はネタバレ注意です。

 

まず冒頭です。悪夢にうなされ、悩ましげに呻き、身悶える松平直矩からの幕開け。なんかもうベイベー的に最初からクライマックスですね。全年齢対象の作品であることを胸中で確認しつつ、己の心音と生唾を飲む音が周囲に聞こえぬことを祈りながら、ひたすら気配を消してました(多分効果はない)。いやあ、今年は原島さんといい、まみずパパといい、冒頭のシーンからいらっしゃるので心臓にめっちゃ悪い。

飛び起きた直矩の下に駆けつけ、甲斐甲斐しく汗を拭ってくれる小姓の綾瀬。ずっと側に居たのかな綾瀬。殿の寝姿見守ってたのかな綾瀬。愛され系殿。

お可哀想に、と手を添える綾瀬に、「愛い奴…」と儚げだったオーラをぎらりと変質させる直矩。このまま小姓に襲いかかり、イチャイチャタイムが始まるのか…とドキドキしながら見ていたら、直矩さんまさかのキス待ち顔に。えっそっち?!?!(喜んでる)こういうのって世間一般的には殿から行くものなんだと思ってたけど、直矩は姫側?姫側なの??(とても喜んでる)ノリノリで応じる綾瀬。よし良いぞ。

しかし悲しいことに、全年齢作品の看板を守るべく、ある意味完璧なタイミングで駆けつける小兵衛さん。飛び退く2人。この時の「ぶ、無礼者ぉ!😫」と姫を引き摺る直矩のあまりの可愛さに、綾瀬もきっと心中穏やかではなかったことでしょう。はあ、良い。

個人的な話になるんですが、私の中で歳の差カップルは、男女問わず絶対絶対年下からグイグイいってほしいんですよね。年上からガツガツされると、なんかもうちょっと人として色々ヒいてしまうので。故に殿の姫感、最の高。私的にどストライクなのです。

さて。映画に話を戻します。春之介と山里の、互いに静かに育まれる尊敬と絆が、とても素敵。バッチバチに敵対していても互いに認め合ってる、みたいな騒ついた関係も胸熱ですが、こういう風に、穏やかに心を通わせる温かな雰囲気も、たまらなく好きなのです。

そして、そんな空気を全てぶち壊してガチャガチャと騒々しく現れる鷹村。うん、大好き。一生さんは、ねっとりクセのあるオタク系男子の役しか見たことが無かったので、脳筋ワンコな鷹村が新鮮かつちゃんとハマってることに感動。好き。失われし語彙。

これシーンごとに語ってたら相当長引く予感がしてきたので泣、以降は本来の目的である殿の萌えについて絞って書きます。

鯉に餌をやる直矩。連れては行けぬのか…😞としょんぼり。そんな声出されたら「大丈夫!!なんとかして連れてくから!!」と抱きしめたくなってしまいますね。

そこに現れる風紀委員・小兵衛。此度の国替え&減封の沙汰が解せぬとのこと。しかし殿には心当たりがあって、その回想がまた心臓を嬲られるタイプのやつでした。

そう、柳沢のセクハラシーン。むかいりさんにいやらしく襲われるミッチーさん。場内に潜む腐女子の脳内が読み取られ、そのままスクリーンに映し出されてるのかと思いました。いやあ、良い。先ほども言ったとおり、柳沢側から襲うのがとても良い。殿の喘ぎ声がカットされたシーンってここだと思うのですが、そりゃそうだよただの18禁作品になりますもん(真顔)。どうでもいいですが、このシーンを観ている時の自分の顔は絶対見られたくないですね。

あと、柳沢が直矩を見初めた瞬間に目の輝きを変えるのがゾクリときました。まさに肉食獣の目。怯えるうさぎさんの手を取り、肌を褒めそやし、強引に胸元に手を差し入れ弄る柳沢。カット多めのスピーディな映像に仕上げられていたので正気を保てましたが、これじっくりツーカットぐらいで描かれていたら確実に死人が出ていたと思います。エロスで死者が。

そしてこの映画がファミリー向けの作品なんだと思い出したかのようなタイミングで、力一杯柳沢を跳ね除ける直矩。照れ隠しもあったせいか少々やり過ぎ、まさかの流血試合に。それを笑い話のように語る天然な直矩も、可愛らしく嫉妬してみせる綾瀬も、この状況から考えたら相当マイルドなツッコミに留めた小兵衛も、三人とも尊い。この三人のリアクションだけで、如何に殿が愛されキャラなのかが伝わってくる、最高に好きなシーンです。

小兵衛からの指摘に対し、「儂が応じていれば国替えは無かったと…?」と戸惑う直矩(逆ギレしないとこも大好き)に「ダメですそんなの!!」と素早くフォローしてくれる綾瀬が愛おしい。そこに「せめて一晩…」と隠しきれない本心を漏らす小兵衛と、力強く頷いたであろう腐女子…うん、控えめに言って全米が泣いたと思われます(観たすぎて)。

まあしかし、マジレスしますと、あんなエグめのセクハラからの流れで誘いに乗るような軽い殿はちょっと見たくないですね。それに、柳沢は振られた直後でヤケになっていた節もあったと思うので、仮に一晩許したとしても、そこからズルズルとイケナイ関係になって、ゴタゴタとto be continuedしたあげく、結局は国替えエンドを迎えそうな気もするし。うん、拒否で正解。故に今回の問題は、応じなかったことではなく力加減のツマミがぶっ壊れてたことですね。もう、殿ったら☆

あとはアレですね、籠の中で物理的に翻弄される直矩がかわいそ可愛い。時々外を覗いて「うおあ〜」と慄いてるのが愛おしい。これは良い小動物。「もお〜勘弁いたせ〜😣」に彼の柔らかな人格が滲み出ていて大好きです。

そして鷹村に御手杵の槍の使用許可を出す直矩。ビーフジャーキーを与えられたワンコのようにブチ上がる鷹村。この2人、直接会話するシーンは無かったものの、最初の方でも鷹村が「お前は殿からの信頼も厚いし」と評されるシーンもあったし、推しの間接共演として、私的には割と満足です♡あとは脳内でなんとかしますね(不穏)。

首領を倒し、敵が退いてから綾瀬が籠を開けると、そこにはおみ足を露わにしながら全身で必死に籠の内側にへばりつく直矩の姿が。なんて護り甲斐のある殿なんだ。目一杯の威厳(と乱れた御髪)を顔に貼り付けてはいますが、慣れない砂浜に足を取られちょっとフラついてるのがまた庇護欲をそそります。裏切り者が首領に殺された時も、「ざまあ」ではなく「哀れな男よ…」が一番に出てくるのほんと人格者…好き…

15年後の直矩。ビジュアル的に、僕街や祈りの幕のような不自然極まりない老けメイクと比べて、とても良い感じに歳を重ねていて良きです。家臣思いの素敵な殿。ところで私が見逃しているだけかもしれませんが、殿の近くには見当たらなかった綾瀬は元気なんでしょうか。もう少年ではなくなったから、小姓から他の役職に就いているのでしょうか。ああ気になる。一時停止して確認したいので円盤早よ。

 

よし、以上です。敢えて直矩に絞った感想になりましたが、作品としても素晴らしかったです。気弱だけど誠実な春之介も、脳筋鷹村も、美声&しっかり者のお蘭ちゃんも、呟きツッコミが楽しい中西も、魂のリアクションの佐島も、人格者の山里も、出てきた人全員が、それぞれ最高のキャラクターでした。展開もビジュアルも、日本の良さがふんだんに詰め込まれた、胸熱な作品。何度でも観たいです。円盤早よ(口癖)。では、また。