全10話ということで、いよいよ終わりが近づいてきているのが感じられて寂しくなってきた次第です。及川光博氏演ずるラブリーチャーミーな上司役が見られるのもあと少し…!今回の記事でも、この愛すべきキャラクターを大切に丁寧に愛でていきたいです。
というわけで、早速8話の朝鳴さんについてズンドコ掘り下げていきます。以下、ドラマの内容にも触れますので、ネタバレ注意です。
今週の朝鳴さんのシーンは、全部で3箇所。予告編で期待したよりは少なめでしたが、その分、むしろ予告編に使ってくれてありがとうという感謝の念が強いです。
1.自販機前
ストレスでマスクかぶれを起こし、ノーマスクな五文字くん。青林くんと話す内、美々先生についてのプライベートな話題になりますが、感染拡大予防の観点から近づくことができず、話しづらさを感じる2人。そこで背中合わせで椅子に座り、背もたれをくっつけることで問題点をクリア。本題そっちのけでキャッキャする姿に癒されます。
そこに朝鳴さんの乗ったエレベーターが到着。ドアが開いたら即ハシャぐ部下2人が目に入ったせいか、若干呆れ顔です。両手ポッケで「ちょっとちょっとぉ?何イチャついてんだよぉ」と可愛らしくも何処となく不機嫌な口調。いつもならご機嫌に絡んでいきそうな気もするので、余裕がないのかも。大人げなくてキュート。
「早く来なさいよ。今日は、とびきりの凄いニュースがあるんだから…!」という噂好きのJKみたいな字面のセリフを、前半は軽やかに、後半は某半沢直樹ばりの緊張感を漲らせながら告げる朝鳴さん。2人に背を向けると先に会議室へ向かいます。武士のような険しい表情がカッコいいですが、ああ緊張してるのかな、と思うとぎゃんかわです。
2.会議室
光輝く窓を背に立ち、腕組みしながらくるりと振り返り、出世コースに乗ったことを報告する朝鳴さん。「社長室室長ッ」と今にも変身しそうな力強い口調とポーズです。喜びを反芻するかのように嬉しげにゆらゆら揺れているのが堪らなく愛おしい。
途中でキリッと表情を引き締め、「正式決定ではないからね?」と付け加えつつ、「内々に呼ばれて、打診されただけ。ヤマベ取締役から」と倒置法を用いて更に確度の高さをアピール。可愛いぞこのヤロー☺️ところで、「ヤマベ」ってオイカワ🐟の別名ですよね…?脚本家さんが意識してくださってるのかしら…?!
出世話を受けるか否か、考えるまでもないですよね?!と我が事のように興奮してくれる青林くんに、「モチのロンだよ」というコミカルなセリフと動きに反した真剣な眼差しで答える朝鳴さん。誠意を込めた様子で、キミ達に一番に伝えたかった、と2人の目をそれぞれ見ながらお礼を告げます。良い上司だなぁ本当に…貴方の下でなら馬車馬のように働くよ…
まだ正式決定ではないのに「お世話になりました」とまで言われ、思わず「え、もう?」と例によってタメ口でツッコんでしまう五文字くんに「嬉しくって先取りしちゃう」と乙女みたいに返すやり取りが微笑ましすぎる。ここで、ようやく部長も椅子に座ります。部下2人と自ら同じ目線になる感じが素敵。
人事部をぬるま湯に、社長室を戦場に喩える朝鳴さん。その顔つきは、かつてミッチーさんが演じた信長を彷彿とさせる勇ましさです。
「社長室…室長だからねぇ…?」と言いながらクイクイとマウスシールドを上下させるんですが、もはやそれがサングラスに見えそうなぐらい気持ちの良いドヤ顔きゃわ😎
部下2人も、きちんと立ち上がり、おめでとうございますと改めて祝福してくれます。胸の前で手を組み、小さく頷きながらニコニコ見上げる朝鳴さん。天使のように慈悲深き微笑みよ。
と、ここで突然真顔になる朝鳴さん。そのまま勢いよく立ち上がったかと思うと、今度は渾身の顔芸とカメラ目線(かどうかは目のない笑顔で曖昧)で「ランでぇす☆」と1話でも披露していたレツゴー三匹のネタをぶっ込みます。楽しそうに笑って「スーでーす」と乗っかる五文字くん。そして「三波春夫でございます」とお辞儀をする青林くんで完成。よっっっしゃあ!😆と全力で喜びを露わにする朝鳴さん可愛い。そして3人でピョンピョンしながらお約束の遠隔ハイタッチ。はぁん癒される〜!!国で保護すべきですね。出世してもこのノリのままでいてほしい。
3.人事部
珍しく1人で遅くまで残業している朝鳴さん。1人の為か、マウスシールド解除です。眼鏡に反射するパソコンの画面や、クリックの音すら愛おしい。
そこに、岬さん登場。明かりがついていたので寄ってくれたとのことで、至ってフレンドリーです。差し入れの栄養ドリンクは、常に持ち歩いているのか、明かりの主に渡すつもりで買ってきてくれたのか。どちらにせよ初期の、見ていて胃が痛くなりそうな無神経ぶりが嘘のようで、なんだかとても嬉しいです。
営業のトップを目指すことにしたと告げる岬さんに「おお、いいねえ♪」と嬉しそうに返しつつも、今まで目指してなかったのか、と笑いながら軽くツッコミを入れます。6話では、こういうノリで楽しくラリーを続けていましたが、今回の岬さんは笑いながらも真面目なトーンで心境の変化について語ります。朝鳴さんも「そうか」と笑顔でしっかり受け止めてくれていてカッコ良い。
貰ったドリンクを開け、ちゃんと岬さんの顔を見て「いただきます」と言う礼儀正しさ。しゅき。
目を閉じてドリンクを煽る朝鳴さんに、突然「あ、見て!」と弾んだ声を掛ける岬さん。この時、おめめをぱちくりさせる部長がめっかわです。そうして自分のマスクをずり下げ、頬に予め書いていた文字を見せつけます。このタイミングで見せるとか噴き出させるつもりだったのかな。
普通の人なら「よいお年を」と読むであろうそれを指差し、縦書きのルールに則って正確に「『お年をよい』!」と楽しげに読み上げる朝鳴さんに、さすが部長!と爆笑しながら満足げに去っていく岬さん。朝鳴さんも「何だそれ!ww」と大笑い。思わず貰い笑いしちゃう楽しいシーンでした。
再び1人になった朝鳴さんに、彼の自宅に居るゆりっぺからの着信が。どうやら、帰りが遅くなるので、彼女に保くんのお世話を頼んでいたようです。ところで、電話に出る前に「はい〜」って言っちゃうの昭和感あって良いですね。
残業の理由を説明する際、出世については伏せるつもりだったようですが、ナチュラルに異動を匂わす発言をしてしまい、結局「内々の話だよぉ?」と話し出す朝鳴さん。しまった、というあんぐり顔→まーいっか♪的な笑顔への移り変わりがきゃわ。本当は言いたかっただろうしね。声を潜めて表情を引き締め、「社長室室長になるっ」と宣言に近い報告をします。
相当忙しくなるということを「まあ豆乳キムチ鍋を作る時間は無くなる」とくりくりおめめで飄々と伝える朝鳴さん。しかし、保くんと向き合える時間が減るのでは、と指摘され、それまでのウキウキオーラが少し萎んでしまいます。すっかり浮かれて忘れていたのか、はたまた考えないようにしていたのか。
数秒の逡巡の後、上に行くことが入社当時からの夢であることを、静かに熱く語ります。ハケン占い師アタルのクソ…もとい代々木部長みたいに、出世そのものが目的という感じではなさそうで安心。「仕事がしたい」という正直な台詞は、少し迷っている自分に言い聞かせるようにも聞こえました。
それを受け、先日のバースデー花束テロのようなキザなことをしないなら力になりたい、といった旨の申し出をするゆりっぺ。「保くんに、豆乳キムチ鍋、あたしが作るよ」と逆プロポーズとも取れる言葉を続けます。
胸にじんわり来た様子の朝鳴さん、優しく微笑みます。が、すぐに悪戯っぽい表情で下唇を噛み、「豆乳キムチ鍋、あいつ、あんまり美味しくなかったって」と茶目っ気たっぷりの口調で、しかし表面的に返します。ある意味マジレスだけど。まあ小5にはまだ早い味かな…じゃあ、あの時美味しいって言ってくれてたのも気遣いだったのか…保くんったら良い子すぎて不安になっちゃうよ…ちゃんとワガママ言いなさいよ本当…
じゃあ違うモンにするよ〜、と笑うゆりっぺ。朝鳴さんも幸せそうに笑い、一段落したところで、じゃあね、と電話を切ります。途端に切なげに表情を曇らせ、会議室の時と対照的に闇の広がる窓の外を物憂げに眺めながら、流れるようにおみ足を組んで今週は終了。
ああ切ない…!仕事を取るか家庭を取るか、その2択に揺れるサラリーマンの哀愁にバッチボコにやられました。うまくテレワークを利用すれば両立できそうにも思うんだけどなあ。良い感じに着地できますように。
あと、今の関係が心地良いのも忙しいのも分かるけど、ゆりっぺへの気持ちにもちゃんと答えを出してほしいです。あそこまで誠心誠意尽くしてくれてるんだから、曖昧な返事はそろそろズルいよ肇ちゃん。ってゆりっぺが結婚を望んでいる前提になっちゃってるけど。え、望んでる…よね…??(イノセントな目)
よし、以上です。そういえば、青林くんが恋人としたいイチャコラの内容から、所々ミッチーさんの名曲「炎上!バーニング・ラブ」を思い出したのはベイベーあるあるでしょうか。脚本家の方もベイベーなんだったりして、と勝手にワクワクしつつ終わります。では、また。