うぐいすハーモニカ

日記というより備忘録。何を書いても結局ミッチーこと及川光博氏の話をしてしまう系ベイベー。らぶ。

M-1グランプリ2020感想

大会当日、ミッチーさんのオンライントークショーの時間と若干被っておりハラハラしていましたが、無事リアタイできた次第です。

いやあ、イベント終了時刻がM-1開始30分後ぐらいだったので、バタバタとテレビ前に急いだんですが、なんとまだ1組もネタを披露しておらず、しかもちょうど敗者復活枠が発表される直前でした。ありがとうM-1!(毎年そんな感じでしょうよ)

では早速、大会の感想をザッと振り返っていきます。以下、ネタバレ注意です。

 

 

1本目

敗者復活枠(インディアンス)

→面白かったです!いきなりの敗者復活枠ということで、勢いそのままの熱量といった感じでした。ツッコミが噛んでからの執拗なイジリツッコミ(結果ボケ)というスタイル。噛み方が自然すぎて最初はガチかと思いました。特にサザエさんのくだりに爆笑。

昨年は苦手に感じていたんですが、なんだか今年は息ぴったりでとても面白かったです。敗者コメントの「また来年〜」も可愛い笑 彼らを好きになれたことがとても嬉しいです。

 

東京ホテイソン

→うーん、元々あまり好きな芸風じゃないんですが、やはりイマイチ私にはハマりませんでした。これまでのネタの、秀逸な喩えツッコミの内容自体は割と面白いと感じていて。でも今回の言葉遊びネタは、発想は好きだけどフリがあまりにも丁寧すぎて、じれったく思えてしまいました。ツッコミがゆっくりだから、先が読めてしまうのも残念。かといってあまりに早すぎてもついていけないだろうし、題材が難しすぎたのかもですね。あのテンポ感でやるなら、もう少し大きな裏切りが欲しかったです。

 

ニューヨーク

軽犯罪のオンパレードに笑いが止まりませんでした。コンプライアンスが強めに叫ばれるこのご時世を逆手に取った、ナイス着眼点だと思います。ある意味誰も傷つけない、最強のネタかもしれない。こういうの大好き。いやあ、エッジが効いてて最高でした。これは絶対に決勝行ってくれると思ったし、2本目も見たかったです。審査員の松本氏に、昨年は笑い過ぎと言われ、今年は笑顔が少なくて怖かったと言われ、敗者コメントではついに無表情宣言をする屋敷氏がかわいそ面白かった笑

 

見取り図

サイコパスマネージャーという、またベクトルの違う毒系のネタが続きました。こちらも面白い!冒頭の朝礼の「無意識でやってしまいました」が回収されたのが気持ちよかった。個人的にはニューヨークのほうが好みでしたが、結果は見取り図に軍配。見事3位に食い込み、決勝進出決定です。あまりにも盛山氏が「長髪」と呼ばれすぎてて、もはや名前が思い出せなくなってきました笑。

 

おいでやすこが

→ボケの歌唱力とツッコミの破壊力、これらが最強にハマりすぎていました。耳馴染みのあるメロディが、華麗に「きっしょい歌」に加工されるという、気持ち悪い気持ち良さがクセになります。構成も、突然の小田和正という変化球と、Lemon風メロディの回収が巧み。なんかもう息出来ないほど笑いました。見事に決勝1位通過。ピン芸人同士のユニットということで、あまりの好成績に動揺する小田氏も面白かったです。

 

マヂカルラブリー

→高級レストランでのマナーというありふれた設定から、破天荒すぎるボケを繰り出しまくるという唯一無二のネタでした。入店から違うのと、どんな時も最後はナイフとフォークをそっと置くくだりが最高。松本氏の瞬間最高風速の例えが秀逸で、確かに後半は若干失速した気もしますが、冒頭の突風の勢いがあまりに強く、結果最後まで笑いっぱなしでした。2017年から続く上沼氏への熱い想いはドラマチックですが、当の上沼氏が何ひとつ覚えてないのも面白かったです笑。2位で決勝進出。

 

オズワルド

→やっぱり面白い!改名ネタ自体は珍しい設定でもありませんが、「ハタナカ」だとア段の連続により口が開きっぱなしになるのが怖い、という斬新な切り口が堪りません。最初の方に出てきた「雑魚寿司」というパワーワードがツボ。私的に期待値が高すぎたせいもあるかもですが、去年のネタの方がツボったかも。審査員によって声の大きさに関する評価が真逆で、振り回されているのが気の毒でした。私としては、もう少し大声ツッコミターンは少なめの方が好みかもしれない。

 

アキナ

うーんごめんなさい、ちょっと私には面白くなかった…!地元の意中の女の子が楽屋に遊びに来るのでイキリ散らかす、という設定は、今の山名氏の年齢(40)に合ってないように感じて、最後まで感情移入できませんでした。なんとなく空回りしたままネタは終わり、結果は残念ながら最下位。でも、敗者コメントで素直に「恥ずかしい」を連呼できる強さには好感が持てました。演技力等、実力は十分だと思うので、次回はもう少し入り込めるネタが見たいなあ…!

 

錦鯉

なーんか好きです笑。去年の準決勝でも良いキャラだな〜と感じたんですが、なんか好きだしなんか笑っちゃう天性の何かがある気がします。パチンコ台になりたいというぶっ飛び気味の導入がマッチしすぎていて好き。「語彙力がバカすぎる」というツッコミも秀逸でした。既に今年の時点で他のバラエティー番組でもちょこちょこ見かけた気がするのですが、来年は更に活躍の場が増えそうですね。そのギャラで歯を増やしてほしいです。

 

ウエストランド

→大トリ。前半は正直うーん?という感じでしたが、後半から「自覚があっても自我があるから!」「(芸人になった動機は)復讐だよ?」といったブラックな名言が飛び出し始め、しかし食いつきかけたところで終わってしまった印象。展開があと1分早ければ、もう少し点数が伸びたかもしれません。あと、緊張の為か、若干早口で聞き取りづらさもありました。もっと気楽な舞台であれば、存分に楽しめそうな予感がするので、一度違うネタ番組で観てみたいです。

 

というわけでいよいよ決勝戦ですが、正直私にはどのコンビも一本目を超える爆発が無かったように感じたので、比較的サラッと流します。ってごめんなさい、感じ悪いですね私!雑魚視聴者の意見として聞き流してくださいねほんと!

 

2本目

見取り図

→一本目と違い、中学生のケンカ的なネタでした。去年のノリに近いかも。「織田信長」を「おだのぶながー(ドアノブカバー)」、「閻魔様」を「えんまさまー(便座カバー)」のイントネーションで言うボケが好き。例が的確すぎて最高です笑。決勝の3組の中では一番笑いました。「地獄に落ちるわよビンタ」もツボ。

 

マヂカルラブリー

→殺人列車。一本目と同じノリの破天荒ボケラッシュでした。面白かったけど、あまり展開がなくて少し長く感じてしまいました。個人的に下ネタがあまり好きじゃないのでトイレのくだりでテンションが下がってしまったのも一因かも。ってかそのせいじゃん多分。だからそこが気にならなかった人はきっと楽しかったんだと思います笑。確かに、爆発力はこの3組の中では一番だった気がするし。とにかく優勝おめでとうございます!

 

おいでやすこが

止まらないバースデーソング。相変わらず歌は上手いわツッコミは的確だわでめちゃくちゃ面白かったんですが、この歌一本で戦うには4分は長すぎたかもしれません。少なくとも、私は途中で失速したように感じてしまいました。途中で更なる展開があれば、多分勢い的にも優勝だったと思います。

 

というわけで、おめでとうマヂカルラブリー3年前の決勝最下位からの優勝という、胸熱でドラマチックな結果でした。肝心の上沼氏がマヂカルラブリーに入れてなかったというオチも最高でした笑。

今年は、審査も的確だったように思いますし、全体的に漫才への純粋な愛を感じられる、とても良い大会だったと思います。今回優勝に届かなかったコンビの皆さんも、これからどんどんネタ番組で笑いを振りまいてほしいです。

よし、以上です。漫才を愛する面白いコンビが全員売れますように〜!では、また。