うぐいすハーモニカ

日記というより備忘録。何を書いても結局ミッチーこと及川光博氏の話をしてしまう系ベイベー。らぶ。

何か言わずにいられない

本当はしれっと何も言わずにやり過ごそうと思っていましたが、普通に無理だと思ったので更新した次第です。

何のことか。…すっとぼけたいのを堪えて言います、アンジャッシュ渡部氏の不倫騒動についてです。うう辛い。でも、ツライって嘆く前にトライ。

結論から言います。私は、16年前のエンタの神様から始まり、そしてこんな事態になった今も、アンジャッシュファンです。そこは変わらない。だからこそ辛い。そんな今のぐちゃぐちゃな心を整理する為にも、言語化しておこうと思います。既に文章が支離滅裂になる予感しかしないけど、このモヤモヤを除霊するための儀式みたいなものだと思って、しばしお付き合いください。

とはいえ、この記事では渡部氏の不倫について非難も擁護も、そもそも言及する気すら一切ありません。だってまだよく分からないから。週刊誌がソースな時点で鵜呑みにはできなくない?(超意訳:まだネットニュースしか読んでない←)仮に一言一句全てが真実だとしても、奥様からすれば、渡部氏も情報を売った女性も両方加害者な訳ですし、そもそも、よそのご家庭のことを部外者が訳知り顔で語るのは違うし。ひとつ言えるとしたら、とにかく全員自分と相手を大事にして幸せになってほしい、ということぐらい。

 

さて。昨日、渡部氏のレギュラー番組の1つであるラジオ「GOLD LUSH」に、児嶋氏が代打で立ちました。冒頭10分で涙の謝罪。これまでのコンビ間の葛藤や、相方への不満、自身の力不足への嘆きなどを、正直に打ち明けてくれました。それらは、これまで彼らを見守ってきた中でうすうす感じていた小さな歪みの答え合わせになってしまい、なんというか、絶望に限りなく近い喪失感を覚えました。

私としては、別に2人に仲良しこよしを望んでいたわけではありません。むしろ仲が良いわけでもないのに、あくまでビジネスパートナーとして、クールにコンビを続ける彼らが、好きでした。仲の良さを売りにするコンビが多い中、無理に取り繕わず、敢えて不仲を利用してケンカ芸で攻めていくのも、その手があったか、と一目置いていました。

確かに、渡部氏の児嶋氏に対するアタリは、異常なまでに強かった。また渡部氏は頭の回転が速く、理論武装が得意なので、正論の刃で斬り付け合うと、手数が追い付かない児嶋氏は、すぐに諦めてしまいます。

正直、この正論ラッシュについては、普通に感嘆していました。最初は児嶋氏が正しいように見えていたのに、渡部氏が喋れば喋るほど児嶋氏に落ち度があったかのように見えてくる。もちろん児嶋氏は可哀想なんですが、でもこの短時間で、それも全力で相方を悪者に仕立て上げる渡部氏の技量と、執念にも似た徹底ぶりは素直に凄い。おぎやはぎ矢作氏の言葉を借りると「僕の大好きなワル渡部」という感じ。ほんと悪いwでもそこが好きなんです。言いすぎるのだけマジでやめてほしいけど。

とにかく、あくまでそれも芸風であり、パフォーマンスのひとつなんだと思っていました。思っていても、あまりに児嶋氏が気の毒で、早く違う流れにならないかな、とハラハラすることも少なくありませんでしたが。

しかし、児嶋氏曰く、裏でもその態度は変わらなかったし、それを諫めることすら出来ない関係に成り果てていたという、その事実はあまりに悲しく、胸がえぐられるようで。私にとっては、それが一番ダメージでした。当事者の、偽りのない生の叫びだろうから。

同時に、彼は解散する気はない、という意思も示してくれました。ここまでの仕打ちを受けていて、それでも相方を待とうというその結論が、苦渋の決断であるにせよ、迷いのない本音であるにせよ、その寛大さと直向きさに、私の涙腺は呆気なく決壊しました。

涙で、物理的に前が見えなくなりましたが、しかし比喩的に視界がひらけたような気もしました。どれだけ時間が掛かるかは分からないけれど、もし再びアンジャッシュとして2人並ぶ日が来るなら、きっと今回これほどの寛容さと漢気を見せた児嶋氏に対して、心の底からの敬意を持って接してくれるのではないか、という希望が生まれたので。

とはいえ、人はそう簡単に変われない、という児嶋氏の言葉もまた真実で、確かに47年も生きてきて急に芯から生まれ変わるのは相当難しいと思います。しかし、表面的にでもいいから、まずは変わろうとしてほしい。せめて、変わったように見せ続けてほしい。賢明な渡部氏ならきっとそこまでは出来ると思う。出来てほしい。でもそれを続ければ、周りの目も、態度も、これまでと違ってくるはずだから。そうすれば、いつの間にか本心から愛を持って人と接することが出来るようになるはずだから。何年後になるかは分からないけど、そう信じて、待ちます。そしてやり過ぎない範囲で時々ワル渡部も見せてほしい← 

 

ところで、ここからはもうファン歴16年の拗らせた独り言として適当に聞き流してほしいんですが、渡部氏が児嶋氏に強く当たるのは、妬みと叱責が混ざった感情に由来するものなんじゃないかと思っていて。

というのも、2人は同じ高校の同級生で、曰く渡部氏はクラスの1軍、児嶋氏は2軍の立ち位置だったようで(この表現も相当苦手だけれど…)、当時2人は殆ど絡んだことはなかったそうなのですが、恐らく渡部氏は、この関係性を少し引きずっているところがあるのかなと。児嶋のくせに!じゃないけれど、侮っているような態度を見せる理由の一つはこれなんじゃないかな、と勝手な妄想で勝手に胸を痛めています。

更に言うと、コアなアンジャッシュファンって、体感9割が児嶋派なんですよね。渡部氏からしたら、それも面白くないでしょう。

2007年前後にネタ番組ブームが去り、コントを披露する場が失われてピンチに陥った時、渡部氏は必死に勉強して分析して、夜景鑑定士の資格を取ったり、恋愛心理学を学んだり、食べ歩きブログを開設したりなど、アンジャッシュとして生き残るために新たな武器を磨き続けていました。児嶋氏はというと、麻雀という特技こそあったものの、その頃はまだ少し尖っており、せっかく天然さんなのにイジられると不機嫌になるという厄介な状態だったように記憶しています(彼のプライドをほぐしてくれたのがバナナマン設楽氏だったと思うのですが、それはまた別のお話)。結局それから暫くして、児嶋氏が吹っ切れたことで「児嶋だよ!」も爆誕し、お互いプチブームが訪れます。しかし、これはあくまで妄想ですが、渡部氏としては「俺は努力してようやく仕事を勝ち取ったのに、何で他人任せのお前の方が人気あるんだ」という妬みの感情を抱いてそうな気がするんですよね。そして、実は私が数少ない渡部派である理由はここなんです。この哀愁…もとい努力の人が好きなんです。

さて、先に「妬みと叱責」と述べましたが、この叱責とは、児嶋氏に芸人としての向上心と努力が足りていない(と渡部氏が一方的に考えていそうな)ことに対するモヤモヤではないかと妄想しています。そもそも、児嶋氏によってこの世界に引き込まれた当時、アンジャッシュのリーダーは児嶋氏であるという設定(?)だったようです。リーダーである児嶋氏が、自分の芸を磨かず他人のイジリありきのお笑いに逃げる事に対して、言いたいことがあったのかもしれないし、実際それを何かの番組で言い過ぎてた気もするし。

でも、お互い性格も性質も違う以上、努力値の不公平さはどうしても生まれてしまうものだと思います。例えば、児嶋氏は渡部氏のように素早く的確に仕切ることは得意じゃないだろうし、渡部氏は児嶋氏のように計算外の笑いでふんにゃりと場を和ませることは苦手だろうし。でもそれでいいと思うんです。凸と凹だからコンビなんです。今回の件で、その溝を綺麗に埋め合えたらいいなあ…!

 

…改めて、ここまでの考えは全ていちファンの妄想ですし、万が一そうだったとしても、渡部氏が児嶋氏を冷たくあしらって良い理由には全くなりません。

なりませんが、しかしあの、ある意味裏表のない態度の正体が、どうか嫌悪に由来するものではありませんように、どうか互いに認識を改めることで修復できる程度の傷でありますように、という祈りを孕んだ妄想でした。

 

よし、以上です。案の定何を言ってるか分からなくなったけれど、とにかく今言いたいことは全部言いました。せっかくアンタッチャブル柴田氏が戻ってきて、ゲバルト一族(現くりぃむしちゅーアンジャッシュアンタッチャブル)勢揃いの夢が見られると思っていたのに、今度は渡部氏が欠けてしまった。彼のメンバーカラーは紫。いつの日か、今度こそ6色全員の虹を見られますように。ちょっと話の元ネタがアレなだけに綺麗な喩えにし過ぎた感があって流石に我ながらヒきつつ、終わります。では、また。