うぐいすハーモニカ

日記というより備忘録。何を書いても結局ミッチーこと及川光博氏の話をしてしまう系ベイベー。らぶ。

日曜劇場「天国と地獄〜サイコな2人〜」10話感想(最終回)

なんだかいろんな感情がごちゃ混ぜになって、少しぼんやりしている次第です。はあああ…とにかく終わっちゃったよう…!気持ちを整理する為にも、早速ネタバレ感想いきます。

 

 

面白かったです。良い最終回でした。が。

これは…ハピエン…なのか…?

や、うん、あの状況から想定されるエンディングの中では圧倒的上位になるハッピー度だとは思います。思うけど…フフッとはなったけど…色々あって心がついてこなかったというか…

なんというか、これまで視聴者と物語が同じ時を共有し、リアルタイムでハラハラドキドキしてきたのに、途中で物語側だけ「○年後…」的に一気に時を進められちゃうと、我々側の感情が置いてけぼりになっちゃう的な。もちろん望月の中ではとっくに整理は付いてるんだろうけど、私はまだリクくんが居なくなってしまったことを受け入れられていないのだが…??っていうね…悲し…

前置きが長くなりましたが、以降は私の心がぶん回されたシーンについて、5つに分けて綴っていきます。多分綴ってるうちに落ち着きます。

 

①さようならリクくん

これまで一貫して天使だったリクくんが、最終回にして初めて罪を犯しました。現場に落ちていた師匠の(かもしれない)SDカードを拾ったことを、望月に「知らない」と嘘をつき、黙っていたこと。何故なのか。多くは描かれませんでしたが、彼の回想シーンから察するに、日高と望月の信頼関係に対する嫉妬のような感情がそうさせたのかと感じました。いや何故なのか。そんな浅い人間じゃなかったでしょリクくん…!ミスター包容力の貴方が、なぜ最後の最後で、それも一番大切な局面で…!や、まあ確かにあの時点で本当にあれが師匠のだったかどうかも、CM2、3個跨ぐぐらい大事な証拠が入っていた事実も、知る由はなかったかもしれない。結果論かもしれない。しれない…が…残念です…あと師匠、乳歯の時も言ったけどSDカードも何かしらに包んでくれい…!

(後日追記→友達の解釈を聞いて絶対そっちや!!そっちであってくれ!!となったので追記します。「望月を頼む」と託されたリクくん、日高を庇うことが望月を守ることに繋がると考え、日高の有利になりそうな予感ぷんぷんのSDカードを敢えて隠した説…!天使どころか大天使…!😇😇😇)

リクくんは、結局自分の行為が師匠の想いを握りつぶす行為になるかもしれないと思い至り、鹿児島県警にデータを提出しました。後に望月に訊かれた時「俺じゃないんだな〜」としらばっくれます。そして望月を抱きしめ、彼女の好物のナッツが安く売られているお店を教え、サラッと別れ、それっきり姿を消してしまいました。

切ない。

たった一度、人間らしいネガティヴな感情を抱いてしまったことで、望月の隣にいる資格がなくなったと判断したのでしょうか。彼は、本当に望月を助けるためだけに遣わされた天使だったのかもしれない。めでたしめでた…くはない…切ない…

 

②河原の正義

やり方はともかく、ずっと真実を追い求めてきたミスター悪人ヅラ・河原。望月からはずっとセク原セク原と呼ばれ続けていた彼ですが、最終話にして株が一気に急上昇しました。

日高が無実であると知った上で、彼の自供をテンポ良く取っていく河原は、完全に顔通りの悪人でした。しかしそれは、日高の供述から綻びを見つけ、彼の無実と望月が無関係でないこと、何より、東の犯行を白日の下に晒すためだったのです。こう書いてみると望月の巻き添え感ほんと可哀想。だからこそ日高は自分が死刑になってでも彼女を守ろうと必死だったわけですが…切ない…

もちろん、望月は警察官。入れ替わり云々は置いといても、結果的に証拠を隠そうとしたり被疑者を逃がそうとしたことに違いありません。その事実を認めれば警察でいられなくなるかもしれない、しかし認めなければ、正義の心を失った彼女は結局警察であることに耐えられなくなる。またもや、清々しいほどのダブスタです。その事実が、理屈でなく感情が、頑なに罪を背負おうとしていた日高の心を、ついに動かしました。はあ綺麗な涙…(彼への萌えについては長くなるので後述)

話を戻すと、かつて手柄に狂っていた望月の目に、覚悟の焔を認めた河原は、証拠を引っ提げて取調室に飛び込んできた彼女の肩を優しく叩き、あっさり席を譲って去っていきます。イケ散らかしメン過ぎる。先週自重しろとか言ってほんまごめん。大好き。

 

③サイコプリンセス日高

情報量の多い二つ名。まずはサイコから。頭の良い彼は、罪の背負い方すら完璧にこなしました。こんなんどう言い逃れすんのよ…と胃が痛くなりそうな河原からの追及も、持ち前の記憶力と女優顔負けの演技力とでスラスラ突破してみせます。

しかし、彼が罪を被ることは、殺人まで犯して必死にこの世の不条理を訴えた兄の声すら奪うことになる。河原にそう詰められ、ようやく僅かに動揺を滲ませる日高。それでも、冷静に死人と生者を天秤に掛けたであろう彼は、望月を庇い続ける道を選びます。日高…もういい…休め…!

最終的に彼を止めたのは、兄からの自供動画…ではなく、先述の通り望月。つまり、死人でなく、生者に諭されたんですね。この対比がとても切なく、でも胸熱でした。ところで1時間以上も続くこの動画、望月は八巻に秒で転送してましたが…ネカフェのWi-Fiは優秀…

さて、プリンセス要素について。もう白シャツ、これに尽きます。純白。汚れちまったこの世界の中で、最高に映えてました。あと、見納めとばかりに、耳を触る癖も見せてくれたね。ありがとう日高。

留置所のベッドで膝を抱え、窓の外で輝く満月を見つめる姿は、もはや絵画でした。囚われの姫。ルイージからピーチへの転身。

死体損壊、証拠隠滅等の罪の結果、懲役3年となった日高。富樫社長あと3年がんばれ!置いといて、刑務所での食事シーンが映るのですが、あっ…日高…坊主頭…?!ショタッ…可愛い…!でも早く伸びて…!!

そうして刑期を終え、髪型も無事戻った日高。そういえば結局富樫さんとはお付き合いしていたのか。そういえばもしや今リクくんはそちらにお邪魔してるのか。とかその辺の雑念を抱えたまま望月について綴ります。

 

④望月と八巻

最初は危なっかしいのと迂闊なののコンビでハラハラしかしなかったのに、今となってはこの安心感。いやー、特に望月はここ何話かでほんと良い子に育った…!でも壁パンは痛い…!(ダブルミーニング)リクくんの代わりに天使化が進んだ八巻が「痛くないんですかあ…?🥺」と恐る恐る訊いてたの可愛かったですね。

そう、八巻についてもどんどん頼もしくなっていて、今回も、前もって上手い言い訳をしておくことで望月をアシストするというグッジョブっぷりでした。前回のラストで、てっきり入れ替わりのこと話すん違うかとトンチキなこと考えててごめんね八巻、アホは私だよ。

結局、手柄とやらかしの相殺で二人仲良く警察学校行きになります。が、望月は熱血教師がドンピシャにハマり、八巻も元々危ないことはしたくない主義だったので、今までのスリルショックサスペンスの日々を思うと、非常に良かった気がします。これからも穏やかな日々が…そんなには続かないのがこのドラマということなのでしょうか。ある日を境に急にスンッ…と冷静な教師になる日高イン望月…(生徒目線)うん、普通に続編観たい。オマケ程度のでいいから。

 

⑤その他気になったこととか

最終回にして株が爆上がりした人が、河原以外にもう一人。鑑識の新田さんです。上層部が日高の自供のみで捜査を打ち切ろうとしていた時、怒りに燃えていたのは望月だけじゃありませんでした。物証を蔑ろにされたように感じた新田さんも、同じく事件の真相究明に燃え上がります。このシーン胸熱だったな〜!

あと、望月と日高の、3回目の入れ替わり。石と満月の条件は揃ってるけど、どちらも手錠は持ってないだろうし、流石にここから階段落ちはないだろうけど…なんだこの一抹の不安は…と観ていたら、すれ違いざま、案の定ナチュラルにスイッチする二人。何故なのか。もしかしてお母様、天国から見ててツボってまた見たくなったのかな。あるいは2回も入れ替わっちゃうと魂ガバガバになっちゃうのかな(言い方)。

あと、すっかり忘れてましたが、九十九が「金持ちで頭の良い友人(多分日高)」を脅してたのって何でなんでしたっけ??アメリカの件は普通に日高がやっちゃってたんでしたっけ???(多分そんなことない)

 

よし、以上です。総じて、エキサイティングな日曜日をありがとう!と感謝の念を込めつつ終わります。4月からはいよいよドラゴン桜2が始まるので、教頭ミッチーに会える!結局予告編では嫌がらせのように会えなかったので、本編に期待します。では、また。

 

↓心が震える素敵な主題歌。しかし結局これは誰目線の歌詞だったのだろう…?!