うぐいすハーモニカ

日記というより備忘録。何を書いても結局ミッチーこと及川光博氏の話をしてしまう系ベイベー。らぶ。

グランメゾン東京10話感想

昨日はリアタイ出来ず、ようやく先ほど録画で視聴し、記事の更新が今となった次第です。残すところ、今回含めてあと2話。毎週拝めていた瓶人さんに会えなくなると思うと、既に寂しい。とりあえず、円盤情報を支えに強く生きようと思います。

では、以降完全に瓶人さんしか見てないバージョン(?)のネタバレ注意です。

 

祥平が犯人だと知り、珍しく(7話ぶり2回目)激昂する瓶人さん。オトナなムードメーカーである普段に似合わず、感情剥き出しの正論でひたすら責め立てる姿に、少し動じてしまいました。同じ料理人だからこそ、責任を取らずに逃げた彼が許せない、という気持ちは分かります。事実、あの事件がキッカケでエスコフィユは解散し、エリーゼまで失踪した訳だし。

ああそうか、「その人を知るには何に怒りを感じるかを知れ」と言いますが、瓶人さんの根っこは、きっと責任感で出来てるんですね。2話で尾花や京野さんが揃って「相沢が名前だけ貸すなんてあり得ない、名前を出す以上全ての皿に責任を持つはず」と評していたのが、ここで回収された気がします。ともあれ、あくまで私は視聴者であり当事者ではないので、勝手に「過去とかいいじゃん前向こうぜフッフー♪」と忘れようとしていた諸々の現実を突きつけられ、冒頭から胸が痛いシーンでした。料理ができなくなるのが怖かった、と正直に謝って頭を下げる祥平に、手を伸べようとするも、出来ない瓶人さん。祥平と一緒に泣きそうになる瓶人さん。道理は分かってても理屈で割り切れない複雑な想いが伝わってきて、胸が張り裂けそうです。

場面は変わって。9話にて尾花が作っていた白子料理。栞奈さんのアドバイスを受けて生まれ変わったそれの改良版を、ピョンピョン跳ねながらいただく瓶人さん。ようやく食べられてよかったね嬉しいね。ワインを飲んでうっとりする様子も可愛い。まるで自分の手柄のように完成宣言をしてワインを掲げる様が非常に愛くるしいです。

一方、暗い面持ちでリンダさんからの下げ記事を読む祥平。そんな彼を、ちろっと流し目で見守る瓶人さん…え、待っ、なんっっそれ。そのよう分からん色っぽいポーズなんっっっっそれ。…取り乱しました。なんかね今ね、スプーンを持った手で口元を軽く拭うような動きが堪らなくて一瞬ストーリーが吹っ飛ばされたの、びっくりした〜(レポ)。予告なく反則級の色気を放つデンジャラスな天使。

ミシュランの審査基準を聞き、「要は良い料理ってことっすね」とざっくりまとめた芹田に、叱るようなトーン(フェイント)で「その通りなんだよ」と肯定する尾花。思わず瓶人さんから笑いが漏れます。そうして腰に手を当て、お風呂上がりのコーヒー牛乳よろしく白ワインを流し込みながら話を聞く様子がひたすら微笑ましい。

豊洲仕入れにて、ここに来てまた新しい上着で登場する瓶人さん。中の人からすれば激レアすぎる迷彩柄のジャケット。大きめのフード付きだー!やったー!これで今日も地球が救われた!!多分これもサイコバニーなんだろうな、と決めつけつつ、ニコニコ見つめてしまいます。伝家の宝刀「ウマソーウ♪」with天使の笑顔も飛び出し、すっかりいつも通りの彼。プロとしてしっかり気持ちの切り替えを済ませたようです。その決意を倫子さんに告げ、優しく微笑む姿が頼もしい。

マグロを発見し、ボルテージが一気に上がった尾花を止めるべく、ピコーンと音がしそうな勢いで立ち止まる瓶人さんがめちゃくちゃ可愛い件。祥平と共にやんわりと、かつ必死に止めます。天使が2人。

そういえば、新人君の1人を「きんちゃん」と呼んでて癒されました。このさりげなさ、中の人感ある。

尾花がジビエハンターに祥平を紹介している時、露骨に表情が曇る瓶人さん。どこから情報が漏れるか分からないから、祥平の存在を知る人は少ない方が良いに決まってるので、警戒の目を向けているのかな。さすがミスターリスクマネジメント。

…と思いきや、その後も割と鋭めの眼差しで祥平をじっと見てくる瓶人さん。元々目の鋭いお顔立ちだから、普段のエンジェルオーラを消されると結構おっかない。気持ちを切り替えたとはいえ、祥平がいるとリンダが星を阻止してくる=ずっと家族に会えないという現実があるから、揺れに揺れてる感じなんでしょうかね。あんまりじっとりしてるから、なんか良からぬことでも考えてるのかと思ってしまった…違って良かった…感情の消化に時間が掛かってただけなんだよね…瓶人さんも人間だったんだなあ…(至極当然のまとめ)

前菜を完成させた瓶人さん、褒められたいワンコのような、もとい緊張の面持ちで尾花の味見を見守ります。それもそのはず、エスコフィユ時代に新メニューが通らなかったことは、夢に出るレベルでトラウマになってしまっているので。尾花が無言で上を向いたことで、ガッツポーズ&倫子さんとハイタッチして、心の底から喜ぶ瓶人さんが愛おしい。よかったよかった。これでもうあんな悪夢見ずに済むね。アメリーとエリーゼに一歩近づけた気がする、という一言に思わずしんみりしてしまいました。瓶人さんから祥平への眼差しとは対照的に、祥平から瓶人さんへのそれは、とても温かくて優しいもので、そのことにもしんみり。尊敬する、大好きな先輩なんだね。

そして、ミシュランの調査員と見せかけて祥平の彼女・美優ちゃん登場。びっくり瓶人さんかわゆ。背中越しに指示する尾花に、同じく背中で「ウィ」と答えるコンビネーションも良きです。彼女の体調が思わしくなさそうという尾花判断で、優しめの料理を出すことに。紐唐辛子を抜く、ババロアの塩分を控えるなど、テキパキ考える瓶人さんはカッコいいのですが、目が> <って漫画みたいになってるのがぎゃんかわ。

祥平への想いを尾花に伝え、店を後にする美優ちゃん。この時、瓶人さんが我慢できずに祥平の潜むバックヤードまで駆けつけ「(追わなくて)いいのかっ祥平?」と訴えかけます。この必死な表情を見て、なんだか安心しました。よかった、あんなおっかない目で見てたって、やっぱり祥平のことを大切に思ってくれてる。去っていく彼女を自分の妻と重ねたところもあるのかもしれませんが、とにかく祥平の幸せを願ってくれてる。

と見せかけて後日わざわざ本人に「どれだけ謝っても許さない」宣言しちゃう辺り、相当情緒不安定な瓶人さん。でも、…いや、違うな。祥平に本音を話し終えた後に、ふっと表情を緩めていたので、なんというか、罪を憎んで人を憎まずというか、彼なりの、仲直りと書いてケジメと読むタイプの儀式のようなものだったのかもしれませんね。実際、この会話イベントの後は祥平を見つめる目がとても優しくなってる気がするし。

この日まで、祥平の才能は認めてるし、良い子なのもわかってるし、幸せにもなってほしいけど、でもやっぱり料理人として…ってとこでずっとぐるぐる悩んでたんだろうか。ちゃんと眠れてたのかな。あざらしのぬいぐるみとか抱きしめてたのかな。

そういえば、上記の儀式前、尾花に刷毛で追い詰められて「絶妙に腹立つ〜> <」とイラつく瓶人さんもぎゃんかわでしたね。片面だけパイ生地に包むという祥平のアイデアに嬉しそうに食いつく辺り、やはり根っからの料理人。カッコいい。

話を戻して、儀式後。リンダさんにゴーストシェフを見せる、という作戦会議に駆けつける前に、味見用フォークをねぶりながらやって来る瓶人さんが幼女。食べなさい食べなさい。

というか、完全に後が無くなる作戦だったにも関わらず快諾したということは、みんな祥平と一連托生の覚悟を決めたということですもんね。チームグラメの漢気が堪りません。

最後、泣きながら仲間に入りたいと叫ぶ祥平を見て、上向き加減に涙を堪える瓶人さんにもグッときました。

そうして黒のコックコートから、(みんなに掴まれまくった)グレーのトレーナー、オフホワイトのトレーナーを経て、ようやく明るい白のコックコートに身を包む祥平。「黒より白が似合うよ〜☺️」とすっかりデレデレ元どおりの瓶人さんに癒される。よかった、天使が2人帰ってきた。尾花のマグロへの執着を無謀だと止める2人の息ぴったり感がひたすら幸せ。あーん、でも来週で見納めなのかー!せめて、あと1週だけ延長お願いします…!(多分キリが無くなる欲望)

 

よし、以上です。ようやくエスコフィユメンバーが全員揃ったチームグラメ。せっかくだから、イケメンかつ不器用過ぎる丹後さんも最後に仲間に入れてあげてほしい。満を持して無所属なわけだし。おいでおいで。というわけで、最終回、じっくり見届けます。では、また。