何年も前の話なので、既に時系列についての記憶があやふやになりつつあるのですが、完全に忘却する前に書き残しておこうと思い立った次第です。
まず、私がミッチーさんを歌手だと知ったのが、相棒8のミス・グリーン回の頃。彼女に新芽呼ばわりされた神戸くんが「僕のこと幾つだと思ってます？」とへにゃへにゃ笑っていたのをキッカケに、そういえばこの人は誰で(そこからか)、一体何歳なのだろう？と初めて調べてみたくなったんですね。
ウィキってみると、なんと40歳(当時)。完全に34、5歳ぐらいだと思い込んでいたので、そこそこ大きな声が出ました。そして更に驚いたのは、歌手であるという記述。そうなんや…歌ってはるんや…とそこで私の好奇心モードは一旦解除されました。惜しい。もしこの時ググっていたら、興味が湧いてそのまま2010年のツアーに参加出来ていたかもしれないのに(実際は2013年が初参加)。
そして、肝心の楽曲との遭遇についてですが、私が初めて自発的にミッチーさんの曲を聴いたのは、神戸くんが卒業したことで自分の中の神戸推しの気持ちに気付き、がむしゃらにPixivでイラストや漫画を漁っていた時のことでした。たまたま見かけた「『GO AHEAD!!』が、これから新しい道を歩む神戸くんへの餞ソングに聴こえる」という文言に惹かれ、リンクをポチッと踏みました。そこには見たことない髪型と表情で舞い踊る神戸くんの姿が。そう、あのMVです。待って処理が追いつかない。一応最後まで聴いて、そっとブラウザを閉じました。なんとなく良い曲だった気もするけど、まあそこまでかな…といった印象止まりだったので。惜しい。もしここで即ハマっていれば、興味が湧いてそのまま2012年のツアーに参加出来ていたかもしれないのに(実際は2013年以下略)。
しかし、2番の歌詞「想い届けたいのなら 心に嘘つくな」だけ妙に引っかかりました。というのも、当時、好きな人を他人(本人含む)に知られることを異常に恐れていた私にとっての、ある種の答えだったからかもしれません。素直になれないことで届かなかった数々の想いが走馬灯のように駆け巡りました。ハマるまでには至りませんでしたが、この時ミッチーさんの歌は、確かに私の心に爪痕を残したのです。
この後、結局ゆっくりまったり他の楽曲の動画を漁って、約1年掛けてワンマンショーに飛び込んだのですが、実は今回書き起こしておきたかったのは、このゆっくりまったり期間に何があったかです。
いつだったか、某動画サイトにて、初心者向け及川光博楽曲集なる動画を再生した記憶があります。それはMV詰め合わせではなく、音楽のみ。その時の私にビビっと来たのが、「天使のうた」。残念ながら作業用BGMとして採用した動画だった為、歌詞については流し聞きだったのですが、何せ曲が好みで。神々しいオルガンの音色も、間奏で跳ね回るギターも、大サビ前の静寂も、全てがツボでした。故に「この人の曲めっちゃ好き」とハッキリ思えた最初の曲かもしれません。
もう一つメモしておきたい出来事。これはもういつのことだか思い出せないのですが、私の中で空前のヒトカラブームが到来していた時。当時よく歌っていた、おジャ魔女どれみの第3期ED「たからもの」。さあ歌うか、とこの曲名で検索をかけた時、一緒に出てきたのが…そうです、及川光博氏の「タカラモノ」。確かこの時は、「ちょwwそうだったこの人歌手なんだったwwどうせチャラチャラした甘々系のやつでしょww(酷い)」といった思考だったと思うので、少なくともミスグリーン視聴後、かつ、ごあへ視聴前の筈です。
そうして完全に興味本位で選択したタカラモノの前奏の美しいこと美しいこと。半笑いだった私、一瞬で「えっ綺麗…そしてこれ多分好きなやつ…」と聴く姿勢に入ります。しかし悲しいことに、ここはカラオケ。前奏が終わっても歌はありません。モニターに浮かぶ歌詞から、自分の予想と真逆の曲であったことを知り、そして歌を聴けないもどかしさから、そっと演奏終了ボタンを押しました。後でちゃんと聴いてみよっかな…と思ったかどうかはもはや覚えていませんが、覚えてない時点で聴いていないと思われます。惜しい。なんで聴かないのよ後でちゃんと。しかし、その時確かにミッチーさんの楽曲に対する印象が良くなった筈なんです(故にごあへの時は無意識にハードルが上がってたのかも)。
ということで、実はベイベー落ちするチャンスを何度か逃しているという事実を記してきましたが、結局全ては運命だとは思ってて。仮にそのタイミングでハマれていたとしても、今日に至るまでベイベーでいたかどうかは分からないし。みんながみんな、それぞれベストのタイミングでベイベーになるべくしてなったということですよね。あーでも銀河伝説はリアタイしたかった…絶対好きなやつ…うじうじ…
よし、以上です。来年はアルバム出るのかな。新曲も聴きたいですが、私としてはカバーアルバムも出して欲しいなーと密かに思っています。ミッチーさんったら、役も歌もそうですが、どんなものでも自分の世界観と溶け込ませて独自のアウトプットに変える天才だと思っているので、ゴールデンガイの頃よりも歌唱力・表現力共にめざましく向上された今こそ、彼の展開する歌のファッションショーを、是が非でも堪能したいんです。来年はアルバム出るのかな(2回目)。では、また。
